三重県伊勢市東豊浜町の瑞雲寺(訪問日:2024年8月15日)山門。寺号額には「臨済宗 妙心寺派 瑞雲禅寺」とあります。本堂を撮った1枚。普通に撮影したつもりですが、なんだか加工したみたいに綺麗に写りました。山門をくぐってすぐのところに立派な木造の堂宇があります。基壇部は石造です。堂の鐘の裏には腰掛けた一猿の意匠が施されています。どうやらこのお堂は平成二十六年に古希の記念に寄贈されたもののようです。連名には珍しい苗字である「南端」姓が確認できます。
先ほどの写真にもチラリと写っていましたが、中にはド派手な彩色の施された石仏が1基祀られています。堂の造営年もかなり最近で、ここまで丁重な祀られ方と丁寧な塗色から、地元の人に愛されているのが分かります。
そして、青面金剛らしく青い肌色と鋭い眼光でこちらを威圧しています。扉越しにもその力強さが伝わってきました。
青面金剛像庚申塔
刻銘「寛政五癸丑天三月吉日(1793)」御尊容(立像、一面六臂(三面六臂?化粧により判然とせず)、宝剣・ショケラ型、舟形光背型)、その他像容・彫像(円形光背、火焔光、三叉戟、矢、宝輪、羂索)
二童子像、一邪鬼像、一鶏像、一猿像。真っ赤な邪鬼は恐らく疱瘡やマラリアといった病を具像化したものと思われます。
また、アニメチックな鶏も面白いですが、御幣を捧げ持つ猿も個性的です。
御幣持ちの猿像と聞くと関東の庚申塔を思い出します。
瑞雲寺の所在地