石仏石神を求めて

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山観普門院の百万遍塔ほか(弘前市西茂森2丁目)津軽地方の百万遍供養塔 #50

青森県弘前市西茂森2丁目17-4の山観普門院(訪問日:令和4年9月22日)

石段を上りきる直前の曲がり角に民間信仰塔が置かれています。すぐ近くには閻魔堂があるのですぐ分かるかと思います。

f:id:nagatorowo2:20250601193656j:image馬頭観音塔(ソウゼン神塔)


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刻銘「文化四卯年三月十八日(1807) / (交名33名略) / 尊全塔」

原刻字「文化四夘年三月十八日」

自然石型


f:id:nagatorowo2:20250601193642j:image百万遍供養塔(百万遍塔)


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刻銘「明治十九年五月十八日(1886) / 十八日十七日観音講中 / 百万遍因縁塚」

原刻字「百萬遍因縁塚 / 十八日十七日觀音講中

自然石型

 

続いて本堂の向かって右側にあった石造物。津軽全体を見てもここにしか無いような珍しい石塔があります。
f:id:nagatorowo2:20250601193632j:image招霊塚塔

刻銘「明治十九年九月十八日(1886) / 古来講中 / (交名29名略) / 招霊塚」

原刻字「招靈塚」

自然石型

背後に立てられた塔婆には「□〜□山之観音古来講物故者諸精霊百参拾□〜□」と記されています。訪問当時は庚申塔や月待塔以外にあまり興味を示していない時期でしたのでここら辺の詳細は知ろうとしていませんでした。


f:id:nagatorowo2:20250601193629j:image経典供養塔(大般若経塚塔)

刻銘「嘉永三庚戌年四月十八烏(1850) / 観音講中 / 石引手伝若千人当庵大然代 / (交名19名略) / 大般若経塚」

原刻字「觀音講中 / 石引手傳若千人當庵大然代 / (交名19名略) / 大般若經塚」

自然石型


f:id:nagatorowo2:20250601193626j:image閻魔堂の向かって左側に置いてあった稲荷信仰に基づくと思われる石造物。稲荷宝珠を挟んで一対の神使の狐が向かい合っています。

 

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山観普門院の所在地